Mother's Life

30代半ば、ごく普通の主婦の妊娠&出産&育児日記です。

”薬屋のひとりごと”読んでます(*^_^*)

      2018/11/01

今回はこのブログ初の書籍の感想。書評とまではいきませんが…

本来結構読書が好きな私ですが、最近はPixivなどの二次創作小説くらいしか読んでおらず、文章は読んでいても書籍からは遠ざかっていました(;´∀`)

今回ご紹介する”薬屋のひとりごと”は、もともと”小説家になろう”というオンライン小説投稿サイトに2011年ごろから公開されて人気となり、書籍化、さらに最近はコミカライズもされている作品です。

作品の基礎知識

作品の舞台は中華王朝風の架空の国、”茘”(リー)。皇帝が治める専制君主国家です。
著者曰く、服装などビジュアル面は唐代くらいのイメージで、文化的にはもう少し進んで中~近世水準とのことです。

主人公は猫猫(マオマオ)という少女。妓楼が立ち並ぶ花街で薬師をしていましたが、薬草を取りに入った山でかどわかされ、後宮に下女として売られてしまいます。

2年の年季を終えてさっさと実家に帰るため、薬師としての知識があること、文字の読み書きができることを隠し、ただの端女として黙々と仕事をこなしていましたが…

あるとき皇帝の寵姫や皇子、公主(皇女のこと)たちが次々と原因不明の病に侵される騒動が勃発。下手に関わりたくないとは思いつつ、それでも命がかかった状況を放っておけずに、薬師の知識を発揮して原因を突きとめ、匿名で寵姫たちに知らせて公主の命を救います。

その後、これを猫猫の仕業と見抜いた超美形の宦官壬氏によって、玉葉妃付の侍女兼毒見役として取り立てられ、さらに次々と後宮で起こる事件の究明を命じられる…というのが大まかな流れ。

謎解き要素は除き、この作品と似た世界観の作品として思い浮かべたのは、”後宮小説“と”宮廷女官チャングムの誓い“です。後者は書籍ではなくドラマですが…

”なろう”版と文庫版の違い

実はこの作品は現在でも”小説家になろう”(以下なろうと記載)で連載が続いていて、全話無料で読めます。(※ご興味がある方はこちらをどうぞ→薬屋のひとりごと

なろう版は一度読了し、現在2周目ですが無料でも十分にクオリティが高いです。この記事を書いている最中にも新しいお話がアップされていますし、しばらくは楽しめそうです♪
わりと淡々と話が進んでいき、前後の話のつながりが少し弱い点も見受けられますが、書籍版との差異化が必要ですのでこうした仕様にせざるを得ないんだと思います。

書籍版は、なろう版では匂わせる程度だった設定を浮き彫りにするエピソードの追加や、事件に関わる一部登場人物の変更、あるいは起きた出来事そのものが差し替えられるなど諸々の加筆修正があるので、ボリュームは増えていますがより読みやすくなっているかと思います。無料版読了後でも十分楽しめます。

なろう版も文庫版も途中経過に多少の差異はあっても、最終的に同じ方向に収束して完結すると思うので、両者をごく近い次元のパラレルワールド的にとらえて楽しんでもいいかもしれません♪

文庫版1巻の画像。イラストもきれいで私のイメージ通りでよかったです♪

個人的によかったなと思う点

なろう版で無料で楽しめますので、具体的にネタバレするような内容は書きません。

あと、登場人物たちの魅力などもアマゾン等のレビューでさんざん語りつくされていますのでここでは述べません。ちょっと変わった切り口(のつもり)から良かった点を書いてみました。

人物相関やキャラクターがわかりやすい

宮廷もの、後宮ものファンタジーはあまたありますが…

最初からしっかり作りこまれた設定が公開されておらず、話が進むにつれて少しずつ明らかになってくるせいか、登場人物も多く人間関係もそれなりに複雑ですが不思議と頭にすっと入りました。

ファンタジーにありがちな設定がきちんと活かされている

本作の登場人物には、相貌失認アルビノの人物が登場しています。

本来そういった病気の人の割合はそう多くはないはずですが、特にファンタジー系の作品にはその存在の神秘性や特殊性から、大した必然性がないのにホイホイ登場しがちなのですが(;・∀・)、この作品においては、キャラ設定やストーリーにほどよい深みを加える役割を担い、要素が悪目立ちせず活かされているところに好感が持てます。

個人的にはいくら創作物とは言えど、作者独自の世界観の設定の中にも相応のリアリティがないと…読む前に萎えてしまうんですよね(;´∀`)

最近、現代日本を舞台にしたと思しき作品中に、実際にはたった7世帯しか存在しないはずの”小鳥遊”というレア名字の人物がやたら登場するのにちょっぴりうんざりしていたので…

主人公のスペックに不相応なモテ方をしていない

先に述べた、”相応のリアリティ”という点に該当するかとは思いますが…
ライトノベルにありがちな、スペックからするとありえないほどに主人公がモテモテという不可解な現象がこの作品においてはありません。

「要は、見た目だ。」と、猫猫本人がコミカライズ版で独白していますが、それを地で行くように、ヒロインの役得的な物は一切ありません。猫猫の容貌は良く見積もって中の上くらいで普通の域を出ず、愛嬌もあるとはいえず、その上変わり者であるため、作中の異性からの評価は一貫して低いです(^_^;)そのほかのキャラもほぼ見た目のスペック通りの扱いを受けていて、不自然さを感じず読み進められます。

ほどよい恋愛要素

非モテの猫猫ですが、唯一、準主役の超美形宦官壬氏にだけは好意を寄せられます。

当初こそ壬氏は猫猫を、”使い勝手の良い駒兼おもしろい反応をするおもちゃ”的な扱いをしていましたが、徐々に彼女に惹かれていきます。この恋愛模様が物語に彩りを添える良い感じのスパイスになっています。濃い描写はないので、恋愛ものが苦手でも気にならずに読めると思います。

更に物語が進むにつれ、宮中の権力者たちの思惑・陰謀に2人の関係が巻き込まれつつあるこような描写も出てきて、これからの展開が楽しみです♪

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